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石けんって

November 27, 2011

手作り石けんにかかわる法と思うこと

ここのところ、手作り石けんの販売に関して書かれた記事を、目にすることが多くなりました。

手作りかどうかに関わらず、石けんというものを製造販売するには、守らなければならない法律があります。

まず、石けんには、肌に使うことを想定して作ったものと、肌以外のモノを洗浄するために作られたものがあります。

前者は、化粧品の範疇になるので、薬事法に従わなければなりません。
後者は、いわゆる「雑貨石けん」といわれるもので、肌につかえると誤解されるような表示をしてはいけないのはもちろん、家庭用品品質表示法に従った品質表示をしなければなりません。

こういう法律って、何のためにあるのでしょう?
消費者が商品を安心して使えるためにあるのではないですか?
皆が同じモノサシで商品選びができるように作られた基準じゃないですか?

法律が万能だとは思いません。
手直しすべき点もあるかもしれません。
それでも、社会のルールとして法律が存在するのだから、そのルールの中でできる限りのことをするのが、製造者のプライドだと思うのです。

そして、もし、手作り石けんが法も守れない粗悪品と笑われるようなことになったら、石けん作りを楽しんでいる全国のソーパーが、悲しくツライ思いをするのです。


<参考リンク>
◆家庭用品品質表示法(消費者庁) 
http://www.caa.go.jp/hinpyo/


◆各地方経済産業局へのリンク(METI/経済産業省)
http://www.meti.go.jp/network/data/b100001j.html


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ecru1 at 15:21|PermalinkComments(6)TrackBack(0)

November 20, 2011

石けん販売の3番目の選択肢

今日は素敵な石けんを紹介しようと思います。
それは、ツクツクさんのマイルドソープです。

mildsoaphako


どこが素敵かというと、これ、ちゃんと化粧品認可を受けコールドプロセス製法で作られた石けんなのです。

石けん作りの大先輩ツクツクさんは、化粧品製造販売業をもつソーパーさんではありません。
これは、いままでたくさんの石けんを作ってきたツクツクさんがレシピを研究して、メーカーに作ってもらった、いわゆるOEMで製造された石けんなのです。

肌に使っていいと言える石けんを販売するためには、化粧品として登録することが義務付けられています。そこで、多くのソーパーさんは、肌に使う目的で作っていることを隠して「生活雑貨」の名目で販売しています。また、一部のソーパーさんは、自分で化粧品製造販売業の認可を受けて、販売しています。

雑貨石けんの法的位置づけについては、ここのところあちこちのブログで話題になっているので、ここでは省きます。

化粧品製造販売業の認可を受けるためには、個人にとっては莫大な資金が必要です。でもね、資金がないから雑貨で売るというのは、言い訳のように思うのです。

家で作る手作り石けんにできてOEMにできないのは、そのソーパーさん自身が作れないことと、デザインに凝れないことだと思います。

販売するのは、自分のその手で作った石けんでなきゃダメですか?
かわいいデザインでなきゃダメですか?

もちろんこれは、私の勝手な考えです。ツクツクさんの思いとは、ぜんぜん違っているかもしれません。

でも、個人で用意できる資金でオリジナルの化粧用石けんを販売できるってことを見せてくれたツクツクさんは、天晴です。尊敬します。

今はまだ、雑貨で売ってるものよりお値段高めだけれど、こういう石けんがたくさん作られて、たくさん売れるようになれば、単価が下がることでしょう。
そして、石けんを自分で作ってない人が、スーパーやドラッグストアでコールドプロセスの石けんを買うのが当たり前になればいいのにな。

最後に大切なお願い。
こういう方法もあるんだよって意味で、私が勝手に紹介しました。
そこのところ、ご理解をくださいますよう、お願いいたします。



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ecru1 at 02:15|PermalinkComments(2)TrackBack(0)

September 22, 2011

Bark @ the moon

ここのところ、アップするのをサボリ気味です。
サボってると左カラムのAccess Rankingがおもしろいことになって、それはそれで興味深いんですよね。

さて、月はでてませんがw、吠えます。
(今日は、BGMがそういう曲なので(^_^;) )

私、自分で作ってお風呂で使っている石けんを、エコだなんてこれっぽっちも思ってません。むしろ贅沢品。

自然環境に流れ出たときに、生分解されにくい(されない、だっけ?)合成洗剤と比べて、石けん(脂肪酸ナトリウム)は、界面活性力を失いやすく生分解されやすいので、環境にやさしい。それは、わかるよ。

けど、私たちの作ってる手作り石けんは、苛性ソーダをディスカウントしてるでしょ。(*1)
ふつう10%くらいかなあ。
その分、石けんのなかに油脂が残ってる。(*2)
それを下水に流したら、油を垂れ流してるようなもの。

環境のことだけを考えたら、余剰油脂を含んだ手作り石けんより、脂肪酸ナトリウムの塊に香りを付けただけの安い石けんのほうがいいに決まってる。

それでも、自分で作った石けんを使っているのは、そっちの方が肌の調子がいいからです。
贅沢です。人間のわがままです。

そこをわかって、自然の恵みに感謝し、わがまましていることを謙虚に認めて、使っていきたいと思うのです。



*1:ディスカウントは、石けんに油分を残して使い心地を良くするためだけでなく、ケン化価が一定でない天然油脂で作る石けんが、過剰アルカリにならないようにするためにも、肌に使う石けんには必要なものだと考えます。

*2:10%ディスカウントしても、油脂(トリグリセリド)がそのまま10%残るのではなく、部分的に脂肪酸がはずれたジグリセリドやモノグリセリドとトリグリセリドが残ります。

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ecru1 at 00:47|PermalinkComments(5)TrackBack(0)

August 20, 2011

素朴な疑問

ひとつのことに凝ると、ものの見方が狭くなってしまうことがありますよね。
石けん作りも、例外ではありません。

たとえば、
石けん作りを初めて半年くらいで、いろんなオプションを入れるのに夢中になっていた私に、友人が投げかけた疑問。

『どうして石けんに食べ物を入れるの?』 

今なら、理由を答えられますが(まあ、それは、私の理由であって、他の人がどういう理由で入れてるのかは、知りません)、その時は、思いもよらぬ核心をついた問いに、戸惑うばかりでした。

数か月前には、クレイの専門家の先生に聞かれました。

『ソーパーさんが、ケーキみたいな石けんを好んで作るのは、なぜ? 使いにくいし、ぐちゃぐちゃになるのに』

私自身も、ずいぶん前にこの疑問にブチ当たっていて思うところがあったので、自分の考えをお話しできました。

ソーパーさんとお話ししていると、化学やハーブなどについての専門的な疑問が、いっぱい出てきます。
そういうのは難しいけど、たいていの場合は、それぞれの分野で共通認識になっている答えがある。

ところが、ごく普通の人が1個の石けんを手にして抱く疑問には、正しい答えってのがないこともある。
あることもあるんだけど、ないことが多い、と感じてます。

で、そういう素朴な疑問に向き合って、自分の答えを探すのは、とても大切
細切れの専門知識を詰め込むより、よっぽど大切だよ〜
よっぽど大変なんだけどさ。。。



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ecru1 at 02:15|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

February 17, 2007

READ ME

■石けんについて

掲載している自作の石けんは、個人的な使用のために作っているものです。販売や配布は、いたしかねます。

コールドプロセス法で作られたいわゆる「手作り石けん」を使ってみたいと思われる方は、信頼できるショップを探してお求めください。

(石けんの分類については、日本石鹸洗剤工業会のHPなどでくわしく解説されていますので、ここでは省略させていただきます)

■記事全般について

リンクや記事内で紹介しているショップ、材料の特性や使用感などは個人的な感想であり、これらをお勧めするものではありません。

掲載している記事を参考にされて何らかの不都合、不利益やトラブル等が生じても、管理人は一切の責任を負いません。

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ecru1 at 00:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0)