石けんのオプションや材料のこと
October 22, 2013
生のアボカド入り石けんを考える
Soap Queen こと Anne-Marie Faiolaさんの本 『 Soap Crafting 』 に、生のアボカドを入れた Avocado Moisturizing Bars という石けんがあります。
これってケンカ率や水分量が、どうなってるのか気になって、計算してみました。
詳しいレシピは、本を見ていただくとして、だいたいこんな感じです
油脂 57.1オンス
苛性ソーダ 8.2オンス
水 15.0オンス
アボカドペースト 6.8オンス
(アボカド 3オンス + 水 3.8オンス)
油脂57に対してアボカド3。 3? 3!!!
生のアボカドは思ったほど入っていない、と、ここでやっと気づく。。。(笑)
この量じゃ、全部が油でも、ケンカ率は5%くらいしか変わらないよなー
でも、いちおう、アボカドの成分も考えて計算するよっ (←意固地になってるw)
アボカドの成分は、『食品成分データベース』(http://fooddb.mext.go.jp/)で調べられます。
アボカド3オンス中に含まれるのは
水分 2.1オンス
タンパク質 0.1オンス
脂質 0.6オンス
炭水化物 0.2オンス
生のアボカドを入れずに計算すると、私が使っているケン化価で、ケンカ率95%。
これにアボカド油を0.6オンス足して計算すると、ケンカ率は約94%で、1%減るだけですね。
水は15 + 2.1 + 3.8 で20.9オンス
油脂の量の36.6%相当の水で作っている計算です。
この本のほかのレシピは、水分33%程度です。とすると、アボカドの水分は計算に入れず、57.1オンスの33%にあたる18.8オンスを、苛性ソーダを溶かすための15オンスとアボカドペーストを作るための3.8オンスに振り分けたのじゃなかろうか、と想像できます。(あくまでも、想像だけど)
油脂57.1オンスに対してタンパク質0.1オンス、炭水化物0.2オンスというのは、油脂500gに対して、それぞれ0.9gと1.8g使用するのと同じ割合です。タンパク質は、卵黄1個入れたら3gくらい入ることになるし、炭水化物はくず粉とか結構入れちゃうレシピがあるもんなあ。とは言え、この石けんは油脂にアボカド油をたくさん使ってるので、アボカドソープと呼ぶにはふさわしいですが。
さて、なんでこんな計算をしたかというと、本の写真を見ると、すごい量のアボカドを入れてるように見えるのですよ。3オンスっていったら、85gほどですから、そりゃ多いです。これだけアボカド入れて、どんだけケンカ率下がるのよー と思って、計算しはじめたんです。けど、油脂が1.6kgなんですねー
アメリカンソープメイキングのスケールの大きさに、翻弄されましたです。 (^_^;)
これってケンカ率や水分量が、どうなってるのか気になって、計算してみました。
詳しいレシピは、本を見ていただくとして、だいたいこんな感じです
油脂 57.1オンス
苛性ソーダ 8.2オンス
水 15.0オンス
アボカドペースト 6.8オンス
(アボカド 3オンス + 水 3.8オンス)
油脂57に対してアボカド3。 3? 3!!!
生のアボカドは思ったほど入っていない、と、ここでやっと気づく。。。(笑)
この量じゃ、全部が油でも、ケンカ率は5%くらいしか変わらないよなー
でも、いちおう、アボカドの成分も考えて計算するよっ (←意固地になってるw)
アボカドの成分は、『食品成分データベース』(http://fooddb.mext.go.jp/)で調べられます。
アボカド3オンス中に含まれるのは
水分 2.1オンス
タンパク質 0.1オンス
脂質 0.6オンス
炭水化物 0.2オンス
生のアボカドを入れずに計算すると、私が使っているケン化価で、ケンカ率95%。
これにアボカド油を0.6オンス足して計算すると、ケンカ率は約94%で、1%減るだけですね。
水は15 + 2.1 + 3.8 で20.9オンス
油脂の量の36.6%相当の水で作っている計算です。
この本のほかのレシピは、水分33%程度です。とすると、アボカドの水分は計算に入れず、57.1オンスの33%にあたる18.8オンスを、苛性ソーダを溶かすための15オンスとアボカドペーストを作るための3.8オンスに振り分けたのじゃなかろうか、と想像できます。(あくまでも、想像だけど)
油脂57.1オンスに対してタンパク質0.1オンス、炭水化物0.2オンスというのは、油脂500gに対して、それぞれ0.9gと1.8g使用するのと同じ割合です。タンパク質は、卵黄1個入れたら3gくらい入ることになるし、炭水化物はくず粉とか結構入れちゃうレシピがあるもんなあ。とは言え、この石けんは油脂にアボカド油をたくさん使ってるので、アボカドソープと呼ぶにはふさわしいですが。
さて、なんでこんな計算をしたかというと、本の写真を見ると、すごい量のアボカドを入れてるように見えるのですよ。3オンスっていったら、85gほどですから、そりゃ多いです。これだけアボカド入れて、どんだけケンカ率下がるのよー と思って、計算しはじめたんです。けど、油脂が1.6kgなんですねー
アメリカンソープメイキングのスケールの大きさに、翻弄されましたです。 (^_^;)
January 22, 2013
いろとりどり
この緑色、青と黄色の混色で出してます。
レッドパーム油+ウルトラマリンブルー+LabColorsのaqua
aquaは入れなくても良かったんだけど、ピンクにがっつり合成色素を使ってるので、ここは色味優先でちょこっと足しました。
ちなみにピンクは、Bramble BerryのFired Up Fuchsiaというカララントにウルトラマリンピンクを混ぜました。
黄色は、レッドパーム油。白は二酸化チタン。
二酸化チタンは、し〜っかりダマを潰しておくことをおすすめします。
でないと使う時に、白い点から絵の具が湧いて出るかのように。。。
ま、それでも問題なく使えてます。
September 14, 2012
色の番号
コスメ材料屋さんのカララントの説明で、D&CとかFD&Cという言葉が使われていることがあります。
アメリカ食品医薬品局(FDA)が医薬品と化粧品(Drug&Cosme)に使えるとしているのがD&Cで、さらに食品にも使える(Food ,Drug&Cosme)のがFD&C。
日本だと食品や化粧品の成分表示に「赤色〇〇号」や「黄色〇号」とあるでしょう。
あれのようにD&CやFD&C色素にも、「D&C Orange No.5」とか「FD&C RED No.3 」といった色名と番号が付いています。
なのに、商品説明にさらっと「FD&Cレッド」とだけの表示しかない材料屋さんも。。。
何番かによって色味もアルカリでの変色しやすさも変わってくるのにさ。
どうしてちゃんと書いてくれないんだろう。
ちなみに、日本の番号とアメリカの番号の対照表は、FD&Cならココ、D&Cならココなどに載っています。
アメリカ食品医薬品局(FDA)が医薬品と化粧品(Drug&Cosme)に使えるとしているのがD&Cで、さらに食品にも使える(Food ,Drug&Cosme)のがFD&C。
日本だと食品や化粧品の成分表示に「赤色〇〇号」や「黄色〇号」とあるでしょう。
あれのようにD&CやFD&C色素にも、「D&C Orange No.5」とか「FD&C RED No.3 」といった色名と番号が付いています。
なのに、商品説明にさらっと「FD&Cレッド」とだけの表示しかない材料屋さんも。。。
何番かによって色味もアルカリでの変色しやすさも変わってくるのにさ。
どうしてちゃんと書いてくれないんだろう。
ちなみに、日本の番号とアメリカの番号の対照表は、FD&Cならココ、D&Cならココなどに載っています。
December 21, 2011
ローズヒップ
手作り石けんも万能ではないので、できることとできないことがあります。
得意なことと、不得意なことがある、と言った方がいいかな。
そういうのを、素材別に考えてみたくて、カテゴリ追加しました。
(石けんを作る回数が減って、ネタ切れなのを隠すため、かもしれないです)
さて、
ローズヒップを使った石けんを、たまに見かけますが、実際どうなんだろう???
ローズヒップは、ビタミンCを豊富に含みます。
その量は、レモンの20〜40倍とも言われるほど。
でも、ビタミンCはアルカリに弱いので苛性ソーダの水溶液はもちろん、強アルカリの石けんタネに入れても、壊れてしまいます。
つまり、手作り石けんにローズヒップを入れても、ビタミンCの効果は期待できにくい、ってことですね。
ローズヒップは、果実酸も含んでいるので、それらにも苛性ソーダが消費されて、結果的にケン化に使われる苛性ソーダの量が減り、レシピ上の計算よりディスカウントが多い(=ケン化率が低い)状態になります。
----------------------------------------------------
材料選びは、石けん作りの楽しみのひとつです。
ここに書いていることがすべてではありません。
石けんを使うときの効果だけでなく、色や香り付け、その材料のもつ雰囲気、イメージ、などなど。
好みに合わせて選んでくださいね。
得意なことと、不得意なことがある、と言った方がいいかな。
そういうのを、素材別に考えてみたくて、カテゴリ追加しました。
(石けんを作る回数が減って、ネタ切れなのを隠すため、かもしれないです)
さて、
ローズヒップを使った石けんを、たまに見かけますが、実際どうなんだろう???
ローズヒップは、ビタミンCを豊富に含みます。
その量は、レモンの20〜40倍とも言われるほど。
でも、ビタミンCはアルカリに弱いので苛性ソーダの水溶液はもちろん、強アルカリの石けんタネに入れても、壊れてしまいます。
つまり、手作り石けんにローズヒップを入れても、ビタミンCの効果は期待できにくい、ってことですね。
ローズヒップは、果実酸も含んでいるので、それらにも苛性ソーダが消費されて、結果的にケン化に使われる苛性ソーダの量が減り、レシピ上の計算よりディスカウントが多い(=ケン化率が低い)状態になります。
----------------------------------------------------
材料選びは、石けん作りの楽しみのひとつです。
ここに書いていることがすべてではありません。
石けんを使うときの効果だけでなく、色や香り付け、その材料のもつ雰囲気、イメージ、などなど。
好みに合わせて選んでくださいね。